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私は入社して12年。営業歴10年、発展途上の営業マンである。ある日私はU先輩と二人で上司の担当地域に出張に出かけた。上司が別の出張に行く為だ。期待と不安を抱きながらも自然と力がはいる。某店。PM5時。約束の時間に間に合うように車を走らせた。[毎度様です!]反応がない。店主は無言で私達を見つめいる。何回か訪問してるので私達の顔は分かっているはずだ。少し戸惑ったが経験を活かし私とU先輩はタンタンと話をススメタ。すると、ある話から店主の眉間にしわが寄った。私達が話してる事はごく普通の内容だ。[表に出ろ!]何がおこったのか分からない。一瞬時間がとまった。U先輩が仲介にはいる。[偉そうに!]今度は店主が私達にタンタンと話をススメタ。自分がきずかない内に失礼な事を言ったか?それとも他に違う何かがあるのか?自分にはわからない。全てはこの言葉が物語っていた。私は何も言い出せない状況だったがこのまま帰る訳には行かない。[私は新人営業マンではないのだ!]ひたすら謝りながらも店主は[何故謝る?][自分の考えを貫き通せよ!]私は[何が失礼に思われたか一度考えます。チャンスをください。]といいつつ昔交換した名刺をもう一度差し出し本来頂けるはずの注文も貰わないでそそくさに店を後にした。その日が終わるまでの数時間、その地の冷たい風は私の心を強く縮ませた。会社に戻り上司にその事を報告した。上司は私を慰めてくれた。しかしその先は自分の問題だ。自分で解決しなくてはならない。[何が悪かったか?]店主との約束だ。逃げ出すのは簡単だが自分に正直になりたい。[私は営業マンである!]から。ありのままの自分で話そう。約2時間。私は店主に電話越しに熱弁した。商品に対する気持。営業に対する気持。何より人に対する気持。すると店主は[貴方今凄くいい事を言った!]えぇ?[こんなにも私の事を想い商品の事を想い店の事を想う、私は直面倒向かって話しをしたかっただけ。今日はありがとう]と。分かってたはずだが私は今回の件で営業マンとしての基本的な事を忘れていたかも知れない。少し仕事を覚えてきたせいか生意気になっていたかも知れない。世の中には色々な考えをもった人がいることをいつの間にか忘れていたのだ。店主のその言葉で私の心は一度リセットされた。世間には色々な仕事があるけれどどれも人との繋がりは最も大事だと思う。特に営業マンは。その答えはひとつひとつ自分のものに出来るか?ただそれの繰り返しである。そのあと頂いた注文は私にとってかけがえのないプレゼントで自然と涙が流れてた。   完
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